2019年1月19日、午前10時。
前々日までの熱気が、嘘のように静まり返った六本木ソノラスタジオ。
私は同じ2期TLIビジネスの仲間である心理カウンセラー内藤たみこさんにカウンセリングをお願いした。
5カ月の間をともに学び、気心の知れた仲になれたのが1つ目の理由で。
2つ目の理由は、最近あった出来事の整理がつかず、客観的な視点でアドバイスが欲しかったからだ。
カウンセリングが始まって
私のこれまでのいきさつを話したあと、イスを人に見立てたワークを行うことに。
イスを親や兄弟、そして近親者になぞらえて、それぞれの椅子を「ここかな?」と思った場所に並べていきます。
そんな時に、ある事を聞かれてちょっと引っかかったんだっけ…。
そういえば
これまで誰にも聞かれたことが無かったので、私ですらすっかり気にも留めていなかったのだけど。
遠い昔の記憶…。
その事を踏まえて、パイプ椅子を持った瞬間、背筋を這い上がってくる氷のような冷たさに全身が凍りつく。
「決して関わってはいけない!!!」
本能レベルで私の中の何かが、思いとどまるようにと急ブレーキを踏ませようとする。
決して足を踏み入れてはいけない何か。
生きとしいける者が、決して足を踏み入れてはいけない場所。
全身の毛が総毛立つような、足がすくむような薄気味悪さを感じつつ。
得体の知れない闇の深さは、これまで経験したことが無かったつもりでいました。
この時までは…。
複恋門(ふくれんもん)鑑定士アキラのひとこと
4年前。
瀬戸大橋のたもとの浜辺で出会い。
手のひらからこぼれ落ちるように壊れて消えた記憶のカケラ。
ずっと前から気になっていた。
なぜ、彼女と出会ったのか?
なぜ、お互いに惹かれあったのか?
なぜ、別れてしまったのか?
それらの疑問が4年を経て、やっと理解できました。
私も無意識レベルで、彼女の心の傷を引き寄せていました。
2人の関係性がやっと今日、腑に落ちる。
2019年1月、冬晴れの東京。
六本木にあるスタジオでの出来事。
私でさえも知り得なかった、私の中の遠い記憶…。