幼い頃の思い込みは命取りになることも「私に帰る旅」by岡部明美

「私に帰る旅」岡部明美署

心理カウンセラーである岡部明美さんの「私に帰る旅」を読了しました。

最初のお子さんを出産した時に、著者は脳腫瘍と水頭症を発病する。

なんの病気かわからなかった著者は、病室でエビ反りになってのたうち回るまで頭痛を我慢していた。

著者を縛っていた呪いの言葉は「大丈夫」

なんとか一命を取りとめた著者は、「もう頑張らない」という決断をする。

仕事をはじめ、何もかもを頑張りつづけた結果、生死の境をさまようまでに自分自身を追い詰めることになったからだ。

たとえるなら、エンジンオイルを入れていない車で、つねにアクセル全開で高速道路をぶっ飛ばしつづけるようなものだったのだろう。

脳腫瘍と水頭症の手術後、ベッドで寝返りすら打つことを許されない著者は、初めて自分の内面と向き合うことになる。

それは、幼い頃から「頑張り屋さんの自分」という自分自身に張ったレッテルが、著者の背中に張り付いて離れられなくなっていたからだ。

心理学でいうサブパーソナリティ(自分の中の“ある一面”、いろいろな自分、たくさんの小さな自分)は、本来は自分とは別々のはず。

それなのに同化している状態だったのを、本書の中でわかりやすく説明している。

私もよく「自分はこうあるべき」ということを、やってしまいがちになります。

しかし、使い方を間違えると、とんでも無い結果になるということが腑に落ちました。

そんなことを気づかせてくれた岡部明美さんの「私に帰る旅」

一度は彼岸を渡った著者だからこそ知り得る真実の声。

折に触れ再読し、思い込みとやりたい事を俯瞰して内面を見つめていきたいと思います。

・・・・・・・・・・・・・・・・・

私に帰る旅に付箋がびっしり

後半からは付箋がビッシリ(汗)

私も、私へ帰る海に漕ぎ出そう。

Youtube